幼馴染って、ズルいと思う。
一番近くにいたのに、一番言えないことがある。好きって言えば全部壊れる気がして、ずっと黙ってた側の気持ち、あたしは知ってる。
でも今夜紹介する5冊は、その「言えなかった」が全部あふれ出す瞬間を描いてる。幼馴染は、始まりが長い分、決壊も派手なんですよ。
子供の頃からの距離感が、ある日急に色っぽく崩れる。その温度差に、今夜は溺れてください。
WASABI短編集
幼なじみとの距離が、ある夜だけ全部消える短編集
幼なじみって、一番気を抜ける存在のはずなんですよ。
子供の頃からの距離感があるから、変に緊張しなくていい。
でもこの短編集、その「気を抜ける距離」が武器になる。
油断してた分だけ、堕ちるスピードが速いんです。
一話ごとに違う関係性・違うシチュで、幼なじみとの一線を越える瞬間が詰まってる。
「今更」だからこそ生まれる遠慮のなさが、逆に生々しい。
幼なじみに油断してた自分を殴りたい。
朝起きたら俺の部屋がセックスしないと出られない部屋になっていた
「出たいなら、私としよ?」逃げ場のない甘い監禁
目が覚めたら、部屋から出られない。
条件はたった一つ、セックスをすること。
そんな理不尽な状況で、一緒に閉じ込められたのが妹だったら?最初はふたりとも戸惑うんです。
「こんなの意味わかんない」って。
でも拒否する理由が減っていくのが、この作品の怖いところ。
状況が強制しているはずなのに、いつの間にか二人とも本気の顔になってる。
理由づけがあるからこそ素直になれる、そのズルさが読んでてたまらない。
監禁のはずなのに、甘えてくるのはなぜ。
パイハメ家族 #2 百音愛育
「愛育」って名前がもう、逃げられない予感
「百音愛育」——名前からしてもう、愛でて育てる関係を約束されてる気がするんですよね。
家族という距離感の中で、制服姿のツインテールの妹と過ごす日常。
あまあまなはずの空気が、ふとした瞬間に色っぽく変わる。
シリーズものらしい積み重ねがあるからこそ、今作だけでも「この子とはこういう関係が続いてきたんだ」って伝わってくる。
家族の顔と、恋人みたいな顔、両方見せてくれるのがいい。
家族の顔してるのに、目だけ違う。
異ろんな女の子の話。
双子の幼なじみ、どっちを選んでも正解なラブコメ
タイトルからしてもう遊んでる。
「異ろんな女の子」——色んなのダジャレなのか、異なるのことなのか。
読めばわかります、たぶん両方。
双子の幼なじみっていう、選択肢が最初から二人分ある構図。
ラブコメらしい掛け合いの延長で、キス一つで空気が変わる瞬間がちゃんと用意されてる。
幼なじみ×双子の組み合わせは反則です。
片方だけ意識してるつもりが、気づけばもう一人にも同じ熱量で見られてる。
双子相手に、平常心を保てる自信がない。
幼馴染の娘
「娘」って呼ぶ距離感が、もう保てない純愛の果て
幼馴染の娘、というポジション。
血のつながりはないのに、近すぎる距離感がずっとあった関係。
子供の頃から知ってるはずなのに、ある瞬間から「知ってるはずの子」に見えなくなる。
純愛のはずなのに、その根っこには誰にも言えない背徳感がある。
黒髪で処女、まっすぐな子だからこそ、踏み込んだ瞬間の温度差が生々しい。
「良くないこと」をわかってても止まらない、そういう話です。
「娘」って呼べなくなった瞬間、詰んだ。
まとめ
幼馴染って結局、一番安全な場所のふりして一番危険なんですよね。戻れない距離まで来たら、あとは沼るだけ。今夜紹介した5冊、どれも「幼馴染だから」が武器にも凶器にもなる瞬間ばかりでした。この関係、まだ名前がついてないってところが、たまらないんです。





















